第二次世界大戦中、トルコとヒトラー率いるナチス・ドイツの関係は良好だった。ヒトラーは、貴重なクロム鉱石(クロマイト)を安定的に確保できる中立国としてトルコを重視していた。トルコはイギリスやアメリカとの関係を損なわないよう細心の注意を払いながらも、1944年までドイツへの物資供給を続けたのである。1941年10月、独土両国は重要な通商協定に調印し、その後も同様の協定が相次いで締結された。 「クロディウス協定」とトルコの役割 ドイツ側の交渉担当者カール・クロディウスの名を冠したいわゆる「クロディウス協定」は、ドイツがトルコに軍需物資を供給する見返りに、トルコ製品を受け取るという内容だった。この協