紀元前401年にバビロン近郊のクナクサ平原で行われた戦いは、世界史における最も重要な衝突の一つに数えられる。同時に、古代ギリシャ人がペルシアに対して収めた最大級の勝利でもあった。王位を賭けた遠征弟キュロス(小キュロス)は、兄アルタクセルクセス2世からペルシアの王座を奪うことを決意し、強力な軍事力を結集して進軍を開始した。クセノポンの記録によれば、キュロス軍の総勢は約10万人。その中でも際立っていたのが、通称「ミュリオイ(万人隊)」と呼ばれた1万3千人のギリシャ人傭兵部隊である。ミュリオイは、悲惨な結末を迎えたペロポネソス戦争を経験した古参兵たちで構成された精鋭部隊だった。編成は重装歩兵(ホプリ