中世ヨーロッパで盛んに行われた馬上槍試合(ジョスト)は、騎手同士が長槍を武器に戦う馬上の武術競技であり、次第に組織化された大会へと発展していきました。中世の貴族にとって最も愛された娯楽であったトーナメントは、12世紀のフランスで絶大な人気を博し、やがてドイツやイングランドへと広まりました。もともとは実戦さながらの、時に命を落としかねない危険な軍事演習でしたが、時代とともに見世物として変貌を遂げます。当初は野外で行われる二つのチームによる儀式化された乱闘の模擬戦であり、後に14世紀には「貴婦人に捧げる名誉」として、式典や諸侯の婚礼、その他の祝賀行事の際に、騎士たちが一対一で対戦する馬上槍試合へと