ゴシック建築は、中世後期にヨーロッパで生まれた宗教建築における画期的な技術革新です。それまでの重厚な石造建築から一転して、大聖堂に軽やかさと豊かな光をもたらし、フランスを中心にヨーロッパ各地へと広がっていきました。文=タレス・ピント(Tales Pinto)ロマネスク様式からの発展12世紀末頃、いわゆる中世の後期にあたる時代、ヨーロッパ大陸北部、より正確にはフランス北部において、新しい建築様式が誕生しました。それがゴシック建築です。壮麗な建造物と深い宗教的性格を特徴とするこの様式は、その後数世紀にわたって大陸の広範囲へと拡大していきました。ゴシック建築は、それまで広く普及していたロマネスク様式