ライヒスホーフェンの胸甲騎兵 惨憺たる敗北を喫したとはいえ、フランス軍の兵士たちがその屈辱に値しなかったことは明らかである。数多くの武勇伝が残されており、その中でも特に名高いのが、ライヒスホーフェン(モルスブロン)における胸甲騎兵の突撃である。この突撃は、フランス軍の誇り高き精神を象徴する出来事として、今日まで語り継がれている。 時は1870年8月6日、ヴェルトの戦い。マクマオン元マクマオン元帥率いる第1軍団の中央は崩壊の危機に瀕し、右翼を担うラルティーグ師団は包囲されようとしていた。もはや残された道は、犠牲あるのみであった。 病床の将軍と大佐の対話 ラルティーグ将軍は、包囲を遅らせられる戦