皇帝アレクシオス1世の娘として生まれたアンナ・コムネナ(1083年~1153年頃)は、ビザンツ(東ローマ)帝国の歴史家・作家です。その代表作は、ビザンツ帝国の政治史を知るうえで最重要の史料の一つとされています。多難を極めたビザンツ帝国1083年12月1日(または2日)、アンナ・コムネナは皇后エイレーネー・ドゥカスと皇帝アレクシオス1世コムネノスの長女として誕生しました。父アレクシオスは軍人としてのキャリアを積んだのち、2年前の1081年、帝国を揺るがす混乱と反乱の中で起こされたクーデターによって帝位に就いた人物です。母エイレーネーは11歳前後で結婚し、最初の子を出産したのは17歳のときでした。