ロシアの大地では、何世紀にもわたって優れた軽騎兵を輩出してきた人々が存在した。最も有名なのはコサックであり、そのほかタタールやカルムクといったアジア系諸族もまた、同じ騎馬の伝統を受け継いでいた。コサックは16世紀以降、次第にロシア帝国軍へ組み込まれ、ロシア内戦が勃発するまで皇帝への忠誠を貫き続けたのである。 ソ連政権との決別 しかし革命後、新しいソヴィエト政権はこうした旧来の騎馬民族を警戒し、彼らは冷遇されることになった。そして運命的な転換点が訪れる。1941年、ナチス・ドイツがソ連に侵攻すると、多くのコサックはドイツ側に身を投じたのだ。ドイツ軍の各部隊は事前の計画こそなかったものの、次々と