世界史

古代の歴史

  • シリア戦争とは?アラブの春から始まった内戦の原因・経過・被害を徹底解説

    シリア戦争(シリア内戦)は、2011年に「アラブの春」と呼ばれる民主化運動の波の中で勃発しました。バッシャール・アル=アサド政権(1965年生まれ)に反対する一連の抗議デモが発端となり、やがて国全体を巻き込む悲惨な紛争へと発展しました。 開戦後わずか5年間で、約2,400万人の市民人口に対して甚大な犠牲が生じており、戦争は今日もなお完全には終結していません。 シリア戦争の原因 戦争の引き金となったのは、WikiLeaksが暴露した政府の汚職疑惑でした。 2011年3月、南部の都市ダラーで民主化を求める抗議行動が発生します。学校の壁に革命的な言葉を書いたとしてティーンエイジャーたちが逮捕されたこ

  • 産業革命の3つの段階:第一次・第二次・第三次の特徴を徹底解説

    産業革命の段階とは、18世紀にイギリスで始まった工業化の進展を、その歴史的な流れに沿って理解するための区分です。産業革命は三つの段階に分けられます。すなわち、第一次産業革命、第二次産業革命、そして第三次産業革命です。以下では、それぞれの時期と主な特徴についてわかりやすく解説します。第一次産業革命第一次産業革命は18世紀にイギリスで始まり、1750年から1850年頃まで続きました。この時期は、産業の拡大を後押しする数々の発見、技術的・科学的な進歩、そして機械の導入が大きな特徴です。この間、紡績機、力織機、蒸気機関などの発明によって、マニュファクチュア(工場制手工業)から工場制機械工業への移行が進

  • 経済圏(経済ブロック)とは?世界の主要な経済圏とメリット・デメリットを解説

    経済圏(経済ブロック)とは、同じ地域に属する複数の国が連合し、経済的・社会的な成長を促進するために結成される枠組みのことです。第二次世界大戦の終結後、特に1990年代以降、世界各地で経済圏の設立が相次ぎました。経済圏とは何か?経済圏とは、加盟国間での関税の緩和などを通じて、共通の地域市場を形成することを目的とした、複数国家の連合体です。その形態はさまざまで、関税の引き下げや撤廃を行う関税同盟や、加盟国間でほぼ無税の商品販売が可能な自由貿易地域などがあります。さらに共同市場と呼ばれる形態では、自由貿易に関する共通政策、対外共通関税、資本・人・モノの自由な移動といった仕組みが併せて実現されます。世

  • 史上最大の独裁者たち:20世紀に君臨した15人の権力者

    20世紀は、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジアにおいて独裁者が続出した時代でした。彼らは民主的な選挙を通じて、あるいは既成政権を武力で打倒することによって権力を握り、「新しい社会」の建設を掲げながら、そのために数々の人道に対する罪を犯していきました。左派であれ右派であれ、ここでは現代史における15人の独裁者を紹介します。1. アドルフ・ヒトラー(1889-1945)ドイツの総統兼首相としてナチズムの先駆者となり、第二次世界大戦(1939-1945)を企画・遂行したのがアドルフ・ヒトラーです。オーストリア出身のヒトラーは、より良い生活を求めてドイツへ渡り、第一次世界大戦では一兵卒として従軍し

  • 全体主義の主な特徴とは?歴史的背景と7つの共通点を解説

    全体主義(Totalitarianism)とは、政府が権威主義的・国家主義的・非民主的・軍国主義的な性格を持つ政治体制のことです。 国家は市民生活のあらゆる分野――教育、娯楽、さらには市民としての権利行使にまで――及ぶ膨大な権力を握ります。 「全体主義」という用語は1920年代に、イタリアのベニート・ムッソリーニのファシズム政権を記述するために生まれました。 全体主義の概要 全体主義という政治体制は、20世紀に、戦間期に顕在化した国際資本主義と自由民主主義の危機とともに誕生しました。 さらに、1929年の世界恐慌によって強化されました。インフレ、失業、貧困の深刻化は、一部の国々で市民の心をつか

  • 映画の歴史――リュミエール兄弟と「動く映像」を追い求めた発明家たち

    1895年12月28日、フランスのリュミエール兄弟(オーギュストとルイ)は、世界初となる映画の一般公開上映を行いました。しかし、映画の誕生は、動く映像を捉えようと挑戦した多くの発明家たちの努力の積み重ねによるものです。映画の起源動く映像への憧れは古代から存在していました。人間は古来、影に魅了されてきた存在であり、それが影絵芝居の誕生へとつながりました。写真技術の登場により、紙、金属板、ガラスといった表面に画像を定着させることが可能になりました。したがって、映画の歴史は写真の歴史なしには語れないのです。そもそも「シネマ」という言葉の語源自体がこれを物語っています。「シネマ」は「シネマトグラフ」の

  • チェルノブイリ原発事故とは?世界最悪の原子力災害の原因・被害・現在までを徹底解説

    チェルノブイリ事故は、1986年4月26日に発生した、商業用原子力発電の歴史上最も深刻な事故です。原子炉の爆発により、大量の放射性物質が放出され、ベラルーシ、ウクライナ、ロシアの広範な地域が汚染されました。チェルノブイリ原発事故の概要爆発によって原子炉が破壊された後のチェルノブイリ原子力発電所この事故では、発電所の技術者による不適切な操作が原因で、チェルノブイリ原子炉の炉心から約5%の放射性物質が放出されました。爆発の瞬間に2名の作業員が死亡し、その後数週間以内に28名が放射線障害により亡くなりました。また、爆発直後には237人が放射性ヨウ素による汚染と診断され、うち134例が確定しています。

  • 史的唯物論とは?マルクスとエンゲルスの歴史観をわかりやすく解説

    史的唯物論(歴史的唯物論)は、マルクス主義的社会主義の中核をなす理論の一つです。この理論は、物質的な蓄積と生産力との関係を通して歴史を分析・説明しようとするものであり、人類社会の発展を「モノの生産」の観点から捉えます。史的唯物論者によれば、社会は、人間の基本的な欲求や余剰的な欲求を満たす財(商品)を生産する過程を通じて発展してきました。つまり、歴史を動かすのは思想や英雄ではなく、経済的な基盤であるという考え方です。史的唯物論の起源史的唯物論は、ドイツの哲学者カール・マルクス(1818年〜1883年)とフリードリヒ・エンゲルス(1820年〜1895年)によって創始されました。産業革命の時代、ヨー

  • ケインズ主義とは?経済への国家介入を提唱した理論の要点をわかりやすく解説

    ケインズ主義(Keynesianism)は、「ケインズ学派」「ケインズ経済学」とも呼ばれる、国家による経済への介入を提唱する政治・経済理論です。 この理論では、国家は労働者に対して健康保険、失業保険、最低賃金、有給休暇といった社会的給付を提供すべきだと考えられています。つまり、国家には市民に尊厳ある生活を保障する責務があるとされ、ここから「社会福祉」という概念が生まれました。 そのため、ケインズ主義は、経済は市場のメカニズムによって調整されるべきだとする経済自由主義とは対立する立場にあります。 ケインズ主義の誕生 ケインズ主義は1930年代に登場し、イギリスの経済学者ジョン・メイナード・ケイン

  • ソビエト連邦(USSR)とは?成立から崩壊までの歴史・経済・冷戦を徹底解説

    ソビエト連邦(正式名称:ソビエト社会主義共和国連邦、略称USSR)は、1922年12月30日に成立し、1991年12月26日に解体された国家です。 ソビエト連邦は15の共和国で構成され、東ヨーロッパの半分と北アジアの3分の1を占める広大な領土を有していました。 主権を持つ連邦国家として存在した期間において、ソビエト連邦は世界で2番目に大きな国土を持ち、世界第2位の超大国として君臨しました。 ソビエト連邦の歴史 ソビエト連邦のルーツは、1917年のロシア革命とロシア内戦(1918年〜1921年)にさかのぼります。公式には、労働者・兵士・農民をまとめる評議会である「ソヴィエト」の大会であるソヴィ

  • 産業革命の原因を徹底解説|科学・政治・経済の3つの視点から

    産業革命の背景には、生産に役立つ技術革新、利用可能な労働力、自由貿易への刺激、そして投資可能な資本の存在など、数多くの要因が絡み合っていました。産業革命は18世紀のイギリスで始まり、経済・社会・政治体制に大きな変革をもたらしました。この現象はやがて他のヨーロッパ諸国へ、そして世界中へと広がり、手工業(手作業)に代わって機械を大量に活用する新たな時代の幕開けとなったのです。産業革命の主な原因産業革命がなぜイギリスで最初に起こったのか、その理由は数多くあります。理解しやすいよう、ここでは「科学的」「政治的」「経済的」の3つの側面に分けて解説します。科学的な要因技術と科学の進歩工業用機械の発明・創出

  • マルクス主義とは?起源・理論・影響をわかりやすく解説

    マルクス主義とは、ドイツの思想家カール・マルクス(1818〜1883)とフリードリヒ・エンゲルス(1820〜1895)の著作から導き出された、哲学・経済学・政治学・社会学にまたがる一連の思想体系です。この思想潮流は、19世紀から20世紀にかけて、あらゆる知識分野の知識人に多大な影響を与えました。マルクス主義の起源マルクスとエンゲルスは、労働こそが社会を理解する鍵となる概念であることに気づきました。つまり、人類の歴史全体が、生産手段の所有者と、労働を提供することしかできない者との間の緊張関係を通して展開してきたというのです。したがって、マルクス主義理論においては、階級闘争こそが「歴史の原動力」と

  • インターネットの歴史|誰が・いつ・どのように誕生したのか徹底解説

    インターネットの歴史は、冷戦時代(1945年~1991年)にさかのぼります。アメリカとソビエト連邦という二つの超大国は、資本主義陣営と社会主義陣営に分かれ、権力と覇権をめぐって激しく対立していました。 ARPANET――インターネットの原点 ソ連による攻撃を警戒していたアメリカ国防総省は、ARPA(Advanced Research Projects Agency/高等研究計画局)を通じて、地理的に離れた拠点間で情報を共有できるシステムの構築を進めました。これは戦略立案や情報交換を円滑に行うためのものでした。 こうして誕生したのが、最初のネットワークの原型となる「ARPANET(アーパネ

  • ナポレオン時代とは?1799年~1815年の興亡をわかりやすく解説

    ナポレオン時代は、1799年から1815年にかけて展開された歴史の時期です。1799年の「ブリュメール18日のクーデター」に始まり、ナポレオン・ボナパルトがワーテルローの戦いで敗北した1815年に終わります。ナポレオンはブルジョアジーと軍隊の支持を受けて権力を握りました。彼の政権こそが、フランス革命の理念を継続させる保障になると考えられたためです。本記事の目次ナポレオン時代の背景ナポレオン時代の段階ブリュメール18日のクーデターと統領政府ナポレオン帝政(1804~1815年)百日天下(1815年)ウィーン会議ナポレオン時代の背景国王ルイ16世(1754~1793年)の処刑後、ヨーロッパ各国は革

  • 第二次世界大戦の影響――犠牲者数から冷戦の始まりまで、戦後世界はどう変わったのか

    1939年から1945年にかけて勃発した第二次世界大戦は、世界中に数千万人規模の死者と負傷者をもたらし、世界のパワーバランスを根本から塗り替えることとなりました。この戦争の主な帰結として挙げられるのは、アメリカ合衆国の台頭、資本主義陣営と社会主義陣営による世界の分断、そして国際連合(UN)の誕生です。ブラジルにおいても、ジェトゥリオ・ヴァルガス政権の終焉とアメリカとの接近という大きな転換点となりました。第二次世界大戦の犠牲者数推計によれば、この戦争で約4,500万人が死亡し、3,500万人が負傷しました。最も多くの犠牲者を出したのはソ連で、死亡者は約2,000万人に上ります。ポーランドでは約6

  • イスラエル・パレスチナ紛争とは?起源から現代までの歴史を徹底解説

    イスラエルとパレスチナの紛争は、パレスチナ地域の帰属をめぐる対立であり、今日の国際政治・外交における最重要議題の一つです。紛争は1948年のイスラエル建国を発端として激化し、20世紀末以降も解決の糸口が見えないまま続いています。 イスラエル・パレスチナ紛争の起源 パレスチナは中東に位置し、ヨルダン川と地中海の間に広がる地域です。第一次世界大戦が始まった1914年まで、この地はオスマン帝国の支配下に置かれていました。 オスマン帝国の解体後、1917年からはイギリスがこの地域の統治を担うようになります。1946年末の時点で、パレスチナには約120万人のアラブ人と60万8000人のユダヤ人が暮

  • イギリス産業革命とは?18世紀後半に始まった工業化の原因と影響を解説

    イギリス産業革命は、18世紀後半のイングランドで、経済・社会・政治上の一連の要因が重なり合った結果として始まりました。 イギリス産業革命の原因 イングランドは政治情勢が比較的安定した統一国家であり、関税の制約がなく、保険制度や銀行インフラも整備されていました。 18世紀には国際的な経済大国としての地位を確立し、莫大な資本を蓄積していました。さらに、天然の良港や航行可能な河川が数多く存在し、その多くが新しく開削された運河で結ばれていたため、国内消費と海外消費が容易に結びついていました。 労働力が豊富かつ安価に存在していたことも、産業発展にとって重要な要素でした。18世紀初頭以降、農業生産

  • 1929年の世界恐慌(大恐慌)とは?原因・影響・ニューディール政策を徹底解説

    1929年の危機(大恐慌)とは1929年の危機は「大恐慌」としても知られ、金融資本主義史上最大の経済危機でした。経済崩壊は1929年半ばにアメリカ合衆国で始まり、資本主義世界全体へと波及しました。その影響は10年間に及び、社会や政治にも深い爪痕を残しました。1929年恐慌の原因1929年恐慌の主な原因は、経済への規制不足と安易な信用供与(低金利での貸付)にあります。さらに、工業生産は急速なペースで拡大した一方、国民の消費力がその成長を吸収しきれず、より高い価格を待つ間に大量の在庫が積み上がりました。第一次世界大戦による破壊から復興を遂げたヨーロッパは、もはやアメリカからの信用や製品を必要としな

  • シリア内戦とは?勃発の原因、交戦勢力、10年余りの経10年余りの経緯と被害状況を徹底解説

    シリアで2011年に勃発した内戦(シリア戦争)は、「アラブの春」と呼ばれる民主化運動の波の中で、バッシャール・アル=アサド大統領(1965年生まれ)の政権に抗議するデモが相次いだことがきっかけとなりました。 この戦争は、推定2,400万人を超える一般市民に深刻な打撃を与え、開戦から最初の5年間だけでも甚大な犠牲を出しました。そして今もなお、戦争は完全には終結していません。 シリア戦争の原因 シリア戦争の引き金となったのは、WikiLeaksによって暴露された政府の腐敗疑惑でした。 2011年3月、南部の都市ダルアーでは民主化を求めるデモが発生します。きっかけは、学校の壁に革命を呼びかける言葉を

  • 産業革命の3つの段階|各時代の特徴と歴史的変遷を徹底解説

    産業革命の段階とは、18世紀にイギリスで始まった産業化の進展を、時代ごとに区分して理解するための概念です。産業革命は三つの段階、すなわち第一次産業革命、第二次産業革命、第三次産業革命に分けられます。以下では、それぞれの時期の概要と主な特徴をわかりやすくご紹介します。第一次産業革命第一次産業革命は、18世紀にイギリスで始まり、1750年から1850年頃まで続きました。この時期は、産業の拡大を促す数々の発見、技術的・科学的な進歩、そして機械の導入によって特徴づけられます。この間、紡績機、力織機、蒸気機関などの発明をきっかけに、手工業(マニュファクチュア)から機械制工場制工業への移行が進み、生産工程

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