ペルシャ湾に浮かぶ小さな群島国家バーレーン。最大の島(同名のバーレーン島)は、長さわずか55キロ、幅18キロほどの小さな島です。サウジアラビア沖に位置し、現在は全長約26キロのキング・ファハド・コーズウェイと呼ばれる橋で同国と結ばれています。しかし古代、この地はメソポタミアとインダス文明を結ぶ海上交易路の中継点として、極めて重要な商業拠点でした。シュメール神話では、ここに「ディルムン」と呼ばれる文明が存在したとされます。楔形文字の粘土板はディルムンを「穢れなき清らかな土地」と描写しており、それは病も老いもない楽園。英雄ギルガメシュがその真実を確かめるために足を踏み入れた土地でもありました。この