フランス・リヨンの街を歩いていると、一見普通の建物の扉の向こうに、まるで迷宮のような別世界が広がっていることがあります。それが「トラブール(traboule)」と呼ばれる秘密の通路です。歴史学者・考古学者のアマブル・オーダン(Amable Audin)によれば、この言葉はラテン語の「trans-ambulare(通り抜ける)」に由来するとされています。 美しく修復されたリヨン旧市街は、トラブールが織りなす本物の迷路のような構造によって、他の都市にはない独特の魅力を保っています。リヨン市内には400以上のトラブールが存在し、そのうち約200が旧市街に集中しています。「ゴネス(子どもたち)の街」