歴史は繰り返さないとはいえ、現在との関係において奇妙な「いたずら」を演じることがあります。150年、200年という歳月(歴史の尺度では決して長い期間とは言えません)を隔てた過去と現在の間には、学者たちが言葉を失うほどの共通点や平行関係が存在するのです。 新型コロナウイルスのパンデミックと、1854年にギリシャで発生したコレラ流行の比較は、まさにその一例です。1854年の現実が2020年にそのまま再現されたとは言えません(今日のパンデミックは文字通り地球全体に関わるものですから)。しかし、国家の対応、報道機関による記録の仕方、政治的な駆け引きといった面では、両者は驚くべき形で結びついています。