アンダース軍の兵士たちは一般的に「ポーランド人」として一括りにされてきた。しかし、ソ連領内で結成されたこのポーランド軍は、第二ポーランド共和国の元市民であるベラルーシ人、ウクライナ人、ユダヤ人、タタール人、リトアニア人、アルメニア人など、実に多様な民族で構成されていた。彼らの中には脱走を選んだ者もいれば、共通の祖国のために命を捧げた者もいる。知られざる多民族部隊の軌跡を辿る。 NKVDにとっての「真のポーランド人」 シコルスキー・マイスキー協定には国籍制限がなく、1941年8月12日のいわゆる「大赦」もソ連在住の全ポーランド市民を対象としていた。その結果、第二ポーランド共和国に住んでいた少数