映画史に残る名台詞が話題になるたびに、必ず誰かがこう口にする。「脚が見つからないんだ」。実際、映画『ランボー』でジョン・ランボーはこう語っている。「…そして奴の脚が見つからない。脚が見つからないんだ。頭から離れない。それからの7年間、来る日も来る日も…」。これは、戦場を経験した多くの兵士たちが苦しむ心的外傷後ストレス(PTSD)を最も的確に描いた瞬間の一つと言えるだろう。 ベトナム戦争より前から存在した「戦争の傷」 多くの人は、こうした心の問題がベトナム戦争によって初めて認識されたと考えている。しかしそれは誤りだ。むしろそれ以前の戦争では、軍隊はこの現実を隠そうとしてきた歴史がある。 第二次世