レカレド1世(Reccared I)は西ゴート王国の王であり、586年4月に父レオヴィギルドの後を継いで即位しました。彼は父や兄の経験から、宗教問題を解決しない限り王国に平和は訪れず、王位も安定しないことを痛感していました。当時の西ゴート王国では、アリウス派を信仰する西ゴート人は約20万人にすぎなかったのに対し、カトリックを信仰するヒスパニア・ローマ人は約1000万人を数えていました。しかも、王国の国境を囲む隣国はすべてカトリック勢力であり、さらに東ローマ帝国(ビザンツ帝国)もまたカトリック(正統派キリスト教)でした。したがって、アリウス派による宗教的統一を図っても成功の見込みはありません。父