アラビア(Arabia)は、古代ローマ帝国が中東地域に設けた属州の一つです。かつてナバテア人が築いた王国の旧領と、シリア側に隣接するジェラサおよびフィラデルフィア(いずれも現在のヨルダンに位置し、それぞれジャラシュとアンマン)の諸都市を合わせて形成されました。属州の成立:トラヤヌス帝によるナバテア併合紀元105年(106年とする説もあります)、皇帝トラヤヌスはナバテア王国を正式にローマへ併合し、そこから新たな属州アラビアが誕生しました。ナバテア人はペトラを都とし、砂漠の隊商交易で莫大な富を築いた民族でしたが、その統治機構と交易網はローマの支配下でも活用されることになります。広大な領域属州の範囲