ヒトラーの執念――カフカスの石油を奪え1942年7月下旬、ヒトラーは指揮官たちにこう語りました。「もしマイコープとグロズヌイを奪取できなければ、私はこの戦争を終わらせねばならなくなる」。この途方もなく困難な任務は、アメリカのレンジャーや英国のコマンドーにも一切引けを取らない精鋭部隊「ブランデンブルク」の兵士たちに託されたのです。ドイツ軍は直前、カフカス進攻への玄関口となるロストフ・ナ・ドヌを攻略したばかりでした。この成功を受けて、総統の命令により第17軍はバトゥミへ、第1・第4装甲軍は油田地帯グロズヌイとマイコープへと進撃することになります。これらの部隊の先頭には、ブランデンブルク特殊部隊から