ハワイ諸島の中でも最も小さな有人島であるニイハウ島を、ご存知の方はおそらく多くないだろう。19世紀以来ずっと私有地であり、観光地としての関心(それもごく一部の人々に限られる)以上の注目を集めることはなかったはずだ。ところが、半世紀ほど離れた二つの理由によって、この島は歴史に名を刻むこととなった。ひとつは映画『ジュラシック・パーク』の一部シーンの撮影地となったこと。そしてもうひとつが、真珠湾攻撃に参加した日本軍機の一機がこの島に不時着し、想像を絶する悲劇を引き起こした事件――いわゆる「ニイハウ島事件」である。 私有地としてのニイハウ島の歴史 ニイハウ島は1864年、エリザベス・マクヒュートソン・