1942年5月22日――日本軍が頂点に立っていた頃この日、日本軍はインド国境から太平洋に至るまでの広大な地域を支配下に置き、あらゆる意味で楽観を許される状況にあった。しかし、戦争と慢心は決して両立しない。その教訓を日本軍は最悪の形で思い知らされることになる。相手は、理屈の上では格好の標的にすぎないはずの、たった一機の敵機だった。この日、イギリス空軍第60爆撃飛行隊所属の軽爆撃機ブリストル ブレニムは、ビルマ(現ミャンマー)の日本軍飛行場への攻撃任務を終え、基地へ帰還する途中にあった。操縦席にはハガード准尉、航法員兼爆撃手としてハウィットが搭乗し、機はベンガル湾上空を飛行していた。そして背部銃座