戦後のドイツの人々の願いは、いたってシンプルなものでした。十分に食べること、そして住む場所――アパートを手に入れること。戦争と、経済的・政治的に不安定な時代を経て、ようやく「普通の生活」が取り戻されようとしていました。豊かな生活への夢新しい10年が始まります。1950年代は、ドイツ連邦共和国(西ドイツ)の歴史において「経済の奇跡(ヴィルトシャフツヴンダー)」の時代として記録されています。この好景気は、1960年代初頭の石炭危機が訪れるまで続きました。通貨改革の先駆者であり、西ドイツ初の経済相を務めたルートヴィヒ・エアハルトが、その道筋をつけました。新しい経済秩序の名は「社会的市場経済」。195