西暦11世紀から12世紀にかけて、西ヨーロッパで「ゴシック様式」と呼ばれる新しい大聖堂建築が発展しました。この様式の教会は非常に大きな規模を誇り、最大の特徴は、巨大で重い屋根の荷重を本体建築の外側に設けられたフライング・バットレス(飛梁)などの構造体で支える点にあります。そのため内部には細い柱しか必要とせず、訪れる人々は、あれほど細い柱がどうしてこの巨大で重い屋根を支えられるのかと目を見張りました。また、これらの教会には先端が尖ったアーチ(尖頭アーチ)が用いられ、イスラム建築の影響もうかがえます。建物の上には巨大な高層の塔がそびえ立ち、窓には美しい絵が描かれたステンドグラスが嵌め込まれていまし