フランソワ1世の次男として生まれたアンリ2世は、1547年に父の死去を受けてフランス王に即位しました。ヴァロワ朝を代表する王の一人であり、その私生活にも政治にも、正妃カトリーヌ・ド・メディシスと愛妾ディアーヌ・ド・ポワチエという二人の女性が大きな影響を及ぼしていました。 二人の女性 ― 王妃と愛妾 アンリ2世の宮廷は、メディチ家出身の王妃カトリーヌ・ド・メディシスと、王から長年にわたり寵愛を受けたディアーヌ・ド・ポワチエという対照的な二人の女性によって彩られていました。両者は単なる伴侶や恋人にとどまらず、宮廷人事や政治的決定にも影響力を発揮し、当時のフランス宮廷の権力構造を特徴づける存在とな