ルイ15世の肖像画。国王は1774年、天然痘によりこの世を去った。ヴェルサイユでの狩猟中に突然の発症1774年4月、自由な時間を狩猟に捧げてきた老王ルイ15世は、いつものようにヴェルサイユ近郊での狩猟に出かけた際、体調の異変を感じた。その後3日間、うめき声と耐え難い痛みの中で床に伏していたが、原因不明の病に苦しむ王を前に、宮廷医師たちは手の施しようがなかった。しかしやがて、王の顔全体が膿疱(のうほう)で覆われていることに気づく。そこでようやく答えは明確かつ無情なものとなった。それは天然痘だったのである。宮廷を包む恐怖と混乱知らせが広まると同時に、予想通り宮殿はパニックに陥った。王太子(ドーファ