装備の優越がもたらした意外な「重荷」アメリカ軍が中国軍よりも優れた装備を有していたことは、疑いようのない事実だった。しかし、その優位性が常に戦力としてプラスに働いたわけではない。むしろ、状況によっては逆効果になることさえあったのである。APG-30照準器が映した「技術の落とし穴」その典型例として挙げられるのが、F-86セイバーに搭載されたAPG-30レーダー照準器だ。高価で精巧に作られたこの装置は、MiG-15が使用する単純な光学式照準器と比べれば、機能面で圧倒的に優れているように見えた。目標までの距離を自動的に測定できるレーダー照準器は、理論上、射撃精度を大きく向上させるはずの装備だった。と