人が他の人間を「食料」として見るようになったとき、初めて真の飢餓について語ることができるのかもしれません。300万人を超える市民が、長期の防衛にまるで備えていなかった街ごと包囲網の中に閉じ込められたとき、事態が悲惨な結末を迎えることは最初から分かっていました。順調にいっても物資は1か月半しか持たない。その先に待っていたのは、殺人的な飢餓だけでした。 知っておきたい基本事実 まず、いくつかの基本情報を確認しておきましょう。ソ連側の記録によれば、1941年9月8日から1944年1月27日まで続いたレニングラード(現在のサンクトペテルブルク)の包囲では、約100万人の市民が命を落としました。人口の3