シーア派とスンニ派の違いは、主に預言者ムハンマドの血統と、その政治的・宗教的権威に対する捉え方の違いにあります。預言者ムハンマドの死後、後継者をめぐる争いイスラム教の開祖であり、聖典『コーラン』をもたらした預言者ムハンマド(モハメッド)の死後、誰が後継者となるべきかをめぐる争いが勃発しました。イスラム教は政治権力から切り離された単なる宗教ではなく、宗教的原理と政治的原理を一体化させた文明構想として成立していたためです。カリフの地位をめぐる争いの始まり預言者の正当な後継権をめぐる争いから、二つの大きな潮流が生まれました。それがシーア派とスンニ派です。この争いの発端は西暦632年、ムハンマドの義父