宗教改革という危機15世紀、聖職者たちの富の蓄積はしばしば腐敗した生活をもたらし、自らを改革できなかった教会の弱体化に拍車をかけました。なかでも免罪符の販売をめぐるスキャンダルは、1517年にルターによるプロテスタント宗教改革の発端となり、その動きはヨーロッパ中に急速に広がりました。1530年頃からはスペインとフランスが主導する宗教戦争が勃発し、教会内部に深刻な危機をもたらします。この新たな脅威――過去の異端よりもはるかに切実な存在――に対して、教会は精神的権威を維持するため、教義と組織の両面で改革に取り組む必要がありました。こうして教会は結束を固め、約1世紀にわたる「反宗教改革」(対抗宗教改