礼拝と巡礼の地であるヴァチカンは、歴史を通じて常に「男性の世界」であった。しかし、その中に足場を築き、埋葬を許された女性が歴史上わずかに4人存在する。キプロス女王シャルロット、スウェーデン女王クリスティーナ、ポーランド王女マリア・クレメンティナ・ソビエスカ、そして本稿の主人公であるカノッサのマティルダである。マティルダは、いかなる功績によってこの特別な栄誉――特権と呼べるならばだが――に値する存在となったのだろうか。イタリア有数の名門に生まれてマティルダは1046年、イタリアのマントヴァで生まれた。父ボニファーチョ3世はイタリアで最も裕福かつ強力な貴族の一人で、いくつもの城を所有し、ロンバルデ